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関数 minput_lookup() は入力コンテクスト ic 中のテキストを探す。 key は関数 minput_filter() への直前の呼び出しに用いられたものと同じでなくてはならない。
テキストが入力メソッドによって生成されていれば、テキストは M-text mt に連結される。
この関数は、MInputDriver::lookup を呼ぶ。
- 戻り値:
- key が入力メソッドによって適切に処理できれば、この関数は 0 を返す。 そうでなければ -1 を返す。 この場合でも mt に何らかのテキストが生成されていることがある。
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void minput_set_spot |
( |
MInputContext * |
ic, |
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int |
x, |
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int |
y, |
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int |
ascent, |
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int |
descent, |
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int |
fontsize, |
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MText * |
mt, |
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int |
pos | |
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) |
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関数 minput_set_spot() は、入力コンテクスト ic のスポットを、座標 (x, y ) の位置に 、高さ ascent、 descent で設定する。 これらの値の意味は入力メソッドドライバに依存する。
たとえば CUI 環境で動作するドライバは x と y をそれぞれ列と行の番号として用い、ascent と descent を無視するかもしれない。 またウィンドウシステム用のドライバは x と y をクライアントウィンドウの原点からのオフセットをピクセル単位で表したものとして扱い、 ascent と descent を (x . y ) の列のアセントとディセントをピクセル単位で表したものとして扱うかもしれない。
fontsize には preedit テキストのフォントサイズを 1/10 ポイント単位で指定する。
mt と pos はそのスポットの M-text と文字位置である。mt は NULL でもよく、その場合には入力メソッドはスポット周辺のテキストに関する情報を得ることができない。 |
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関数 minput_get_description() は、language と name によって指定 された入力メソッドを説明する M-text を返す。
- 戻り値: 指定された入力メソッドが説明するテキストを持っていれば、
- MText へのポインタを返す。呼び出し側は、それを m17n_object_unref () を用いて解放しなくてはならない。入力メソッドに説明テキストが無け れば
NULL を返す。
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int minput_save_config |
( |
void |
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) |
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関数 minput_get_commands() は、 language と name によって指定さ れた入力メソッドの入力メソッドコマンドに関する情報を返す。入力メソッ ドコマンドとは、疑似キーイベントであり、それぞれに1つ以上の実際の 入力キーシークエンスが割り当てられているものを指す。
コマンドにはグローバルとローカルの2種類がある。グローバルコマンド は複数の入力メソッドにおいて、同じ目的で、グローバルなキー割り当て で用いられる。ローカルコマンドは特定の入力メソッドでのみ、ローカル なキー割当で使用される。
個々の入力メソッドはグローバルコマンドのキー割当を変更することもで きる。グローバルコマンド用のグローバルキー割り当ては、使用する入力 メソッドにおいてそのコマンド用のローカルなキー割当が存在しない場合 にのみ有効である。
name が Mnil であれば、グローバルコマンドに関する情報を返す。この 場合、language は無視される。
name が Mnil でなければ、language と name によって指定される入 力メソッドに置けるローカルなキー割り当てを持つコマンドに関する情報 を返す。
- 戻り値:
- 入力メソッドコマンドが見つからなければ、この関数は
NULL を返す。
そうでなければプロパティリストへのポインタを返す。リストの各要素の キーは個々のコマンドを示すシンボルであり、値は下記の COMMAND-INFO の形式のプロパティリストである。
COMMAND-INFO の第一要素のキーは Mtext または Msymbol である。キー が Mtext なら、値はそのコマンドを説明する M-text である。キーが Msymbol なら値は Mnil であり、このコマンドは説明テキストを持たな いことになる。
それ以外の要素が無ければ、このコマンドに対してキーシークエンスが割 り当てられていないことを意味する。そうでなければ、残りの各要素はキ ーとしてMplist を、値としてプロパティリストを持つ。このプロパティ リストのキーは Msymbol であり、値は現在そのコマンドに割り当てられ ている入力キーを表すシンボルである。
返されるプロパティリストはライブラリによって管理されており、呼び出 し側で変更したり解放したりしてはならない。 |
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関数 minput_assign_command_keys() は、 language と name によって 指定された入力メソッド用の入力メソッドコマンド command に対して、 入力キーシークエンス keyseq を割り当てる。 name が Mnil ならば、 language に関係なく、入力キーシークエンスはグローバルに割り当てら れる。そうでなれば、割り当てはローカルである。
keyseq の各要素はキーとして msymbol を、値として入力キーを表すシ ンボルを持たなくてはならない。
keyseq は NULL でもよい。この場合、グローバルもしくはローカルな すべての割り当てが消去される。
この割り当ては、割り当て以降新しくオープンされた入力メソッドから有 効になる。
- 戻り値: 処理が成功すれば 0 を返す。そうでなければ -1 を返し、
- merror_code を MERROR_IM に設定する。
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